医療現場で子供に関わる仕事

子供に関わる仕事として保育士の存在はあまりに有名ですが、医療の現場からもそのスキルを求められています。

保育士の中には、病院などの医療機関内で病気を患った子供のために楽しい遊びを行ったり、他の子供との交流の場を提供する、医療保育士・病棟保育士という職種があります。
両者の仕事内容に大きな違いはありませんが、強いて言うなら、医療保育士の方がより医療の知識を持ち、看護面に沿った仕事や役割が多いです。
ただし、あくまでも保育士なので、医療行為を行うことはありません。

医療保育士や病棟保育士に求められる役割は、入院中の子供に対し、保育時間を通して心身のケアを行うことです。
入院中の子供達は、病気や怪我による苦痛だけでなく、家族と離れて過ごすことへの不安、自由のない生活への不満など、様々なストレスを抱えています。
そこで、保育時間を通して子供達と一緒に遊んだりコミュニケーションを取ったりして子供達の心のケアを行い、笑顔を与えることで病院での生活に安心感を与えます。

気を付けなければならないことは、保育の対象が入院中の子供であるため、子供達の病状や怪我の内容を理解し、保育中の様子に気を配らなければならないことです。
また、就業する施設の環境によっては、医師や看護師と連携を取り、食事や排せつ、睡眠などの介助を行う場合もあります。

入院中の子供に笑顔が戻り、元気になっていく手助けをするこの仕事は、とてもやりがいがあります。
医療保育士や病棟保育士になるには「保育士」の資格が必要ですが、通常の保育に加えて医療の知識や臨機応変な対応も求められるので、通常保育の経験があることが望ましいです。