児童福祉施設で働く

子供好きな人が選ぶ仕事の中で、保育士の人気は高いです。
保育士というと、保育園やこども園での仕事を想像しがちですが、実は「児童福祉施設」と呼ばれる福祉の場でのニーズも高まっています。

児童福祉施設は家庭の状況や環境によって入所できる施設の種類が分けられますが、中でも「児童養護施設」と呼ばれる施設での養護を必要としている児童が非常に多い状況です。
児童養護施設とは、保護者のいない児童や虐待を受けているなど、環境上擁護を必要とする児童を入所させて養護し、退所した後も相談に応じたり自立に向けてのサポートを行う施設で、1948年以前は孤児院と呼ばれていた歴史があります。

この施設には0歳から18歳までの児童が養護されています。
その中での保育士の仕事は、施設の子供達の食事や排せつの世話などを母親代わりになって行うことです。

作業自体は通常の保育園と同じかも知れませんが、施設の子供達の中には保護者がいない子もいます。
そういった状況のなかで保育士に求められることは、単に世話をするだけでなく、普通の家庭であれば保護者が教えるであろう生活する上での常識や将来社会に出ても困らないような生きる術を、愛情を持って子供達に教えてあげることです。

入所している子供達は、人として最初に信頼関係を結ぶべき保護者に対して愛情不足に陥っているケースが大半です。
そのような子供達の心のケアをする仕事は一言でいい表せないぐらい難しいと思いますが、子供達が無事成長した際のよろこびは大きく、やりがいのある仕事と言えます。
子供好きで、子供の健やかな成長のために役立ちたいと望む人におすすめの仕事です。